2025.05.23活動報告
先日、中尾英力(なかお ひでさと)先生に茶懐石講座を開催いただき、多くの学びと深い気づきをいただきました。
本講座では、懐石料理の作法や精神性に加え、「食事とは命をいただくことである」という先生の言葉に、深く心を動かされました。
日々、私たちは食物連鎖の頂点に立ち、他の命をいただくことで生かされています。
もし今夜、自らが“食べられる側”だったとしたら、やり残したことや思いを抱えたまま、テレビを見ながらなど無意識に消費されることにどれほどの無念を感じることでしょう。
だからこそ、他者の命をいただく際には感謝と敬意を持ち、同時に、「自分の命をどう使うか」という問いをたてる意識を持って日々を過ごすことが、命を大切に生きることに繋がっていくのではないでしょうか。
PanAsian協会では、日本の素晴らしい文化を次世代へと継承し、世界の社交界で活躍する文化人の育成に取り組んでいます。今後もこのような体験型の講座を通じて、精神性と品格を育む場を提供してまいります。
世界に向けて日本文化を発信したい方、真の国際人を志す方は、ぜひ私たちのラウンジにお越しください。
(※ラウンジは完全予約制となっております)
中尾先生は、富山県在住の懐石料理の専門家であり、懐石万惣の店主です。1972年の世界料理オリンピックで日本人初の金メダリストとなった父、中尾甚平に師事し、西洋料理を学ばれました。その後、1989年から藤本登志夫(京都)に師事し、京懐石を学んでいらっしゃいます。
全国の著名な茶人との交流を通じて独学で茶道を習得し、現在は懐石ケータリングや懐石講習などを行い、富山を中心に東京、京都、石川など全国を回っておられます。
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/hidesatonakao